ChatGPTやClaudeといった生成AIが登場するにつれて、システム開発の現場でも生成AIを活用することが増えています。
私自身もドキュメント作成、プログラミング補助、テキストの要約といったさまざまなことに生成AIを活用しています。
そんな中、AI技術を駆使して開発プロセスを劇的に変えるプラットフォームとして、Jiteraというシステムが注目を集めています。
Jiteraとは、要件定義やデザインを指定するだけで、生成AIが自動でコード生成を行ってくれるシステムです。
単なるコード生成だけではなく、要件を元にタスクを作成したり、データベースやAPIの設計情報を作成したりと、システム開発全般のサポートしています。
この記事では、Jiteraの概要やメリットとともに、実際にJiteraを使ってプロジェクト管理アプリを開発する流れを紹介します。
Figmaのデザインをインポートしてコードを自動生成までの具体的な流れを紹介するので、Jiteraを使った実際の開発の流れを知りたいという人はぜひ参考にしてみてください。
Jiteraとは
Jiteraは、AI技術を活用してモバイルおよびWebアプリケーションの開発を自動化するローコード・ノーコードプラットフォームです。
設計情報からデータベース、ビジネスロジック、APIまでを自動生成してくれる点が大きな特徴です。
Jitera利用することで、AIを活用して効率よくシステムを開発できるため、従来の開発プロセスを大幅に効率化できます。
公式サイトによるとJiteraを利用した開発スピードは他社比3倍との記載があります。
>> Jitera公式サイトはこちら
Jiteraを利用するメリット
Jiteraを利用してシステム開発を行うメリットは以下のとおりです。
- AIによる開発自動化によって開発スピードが3倍になる
- 設計から開発までフルサポートを受けられる
- 柔軟なカスタマイズが可能
以下ではそれぞれについて解説します。
AIによる開発自動化によって開発スピードが3倍になる
JiteraはAIを用いて設計からコーディングまでのプロセスを自動化します。
上記の図のようにJiteraのAIが生成した成果物を開発者がレビューするという進め方をすることで、従来よりも高速に開発が可能です。
また、開発期間の短縮は、開発コストの削減に繋がります。
Jiteraはローコード・ノーコードプラットフォームであるため、専門性の高い開発者でなくともアプリケーションを構築することができ、人件費の削減にも貢献します。
AIによる開発自動化によって開発スピードが上がり、開発コスト削減につながるでしょう。
設計から開発までフルサポートを受けられる
JiteraはFigmaのデザインをインポートすると、要件定義や設計、コードを自動生成するツールです。
また、AIがテストケースを自動生成したり、設計の不備や矛盾をAIが検出するといった機能もあります。
システム開発におけるJiteraのサポート範囲は以下のとおりです。
プロジェクトの簡易レビューや開発支援を含むフルサポートを提供しており、技術サポートやプロジェクト設定のレビューなど、導入から活用までをサポートします。
柔軟なカスタマイズが可能
JiteraはFigmaデザインのインポートや要件定義の自動生成を通じて、柔軟なシステム設計を可能にします。
これにより、プロジェクトのニーズに応じたカスタマイズが容易に行えます.
Jiteraを利用してシステム開発を行う流れ
Jiteraを利用してシステム開発を行う流れは以下のとおりです。
- プロジェクトを作成する
- 設計情報をインポートしてチケットを作成する
- データベース、ビジネスロジック、APIを設計する
- コード生成する
今回は、プロジェクト管理アプリの開発を例に、実際の開発の流れを紹介します。
今回開発するアプリのFigma上での設計情報は以下のとおりです。
Jiteraを使うとFigmaの設計情報からノーコードでコード生成まで実行できます。
Jiteraの使い方の詳細は公式サイトを参照してください。
それでは実際の流れをみて行きましょう。
1.プロジェクトを作成する
Jiteraを使い始めるには、まずプロジェクトを作成します。
以下のように、言語やプロジェクト名を指定するだけで、簡単にプロジェクトを立ち上げられる点が特徴です。
公式サイトによると2024年8月現在、Jiteraの対応言語は以下のとおりです。
現在バックエンドはPHP Laravel、Node.js(JavaScript)、Ruby on Rails。 フロントエンドはReact.js、React Native、あとNext.jsをサポートしています。 また近日中にJava SpringやPython Flaskもサポート予定です。
フロントエンドもバックエンドもプロジェクトごとコードを自動生成してくれるため、開発経験が少ない言語でも使用しやすいです。
2.設計情報をインポートしてチケットを作成する
プロジェクト情報を指定したら、次は、Figmaに接続して設計情報をインポートします。
Figmaのデザイン設計をJiteraにインポートすることで、各コンポーネントにあわせたユースケースが自動生成されます。
ユースケースは以下のように英語で定義されます。
チケットを作成したいフローを選択して「Generate」ボタンをクリックすると、チケットが自動生成されます。
チケットにはコンポーネントの詳細情報や関連する設計情報が自動的に紐づけられるため、開発者は必要な情報を容易に確認できます。
3.データベース、ビジネスロジック、APIを設計する
Jiteraは読み込んだ設計情報をもとに、データベース、ビジネスロジック、API設計を自動生成します。
データベース、ビジネスロジック、API設計は手動でも変更可能です。
「Database」「Business Logic」「API」それぞれのタブから、AIが自動生成した設計情報を確認して、必要に応じて手動で修正します。
このように、データベース、ビジネスロジック、API設計を設定してからコードを自動生成するというのがJiteraによる開発の主な流れです。
4.コード生成する
データベース、ビジネスロジック、API設計の設計が完了したらコード生成をします。
コード生成が完了すると、コンポーネントが「Code」ブロックに移動します。
生成されたコードを確認すると、このようにあらかじめ指定したフレームワークにしたがって処理が自動生成されていることが分かります。
実際に動作させて想定通りの動きになっているか確認しましょう。
ちなみに、JiteraはGitHubリポジトリとも連携できます。
このため、生成したコードはGitHubリポジトリに格納されます。
GitHubを使用することで他のメンバーとコードを共有したり、CI/CDを構築したりできます。
生成したコードをそのままプロジェクトの成果物として利用できるため、効率的にシステム開発が行えます。
このように、Jiteraを利用することで、Figmaの設計情報からノーコードでNext.jsとRuby on Rails のアプリを開発できました。
まとめ
今回は、AI技術を活用した次世代の開発プラットフォームと言われる「Jitera」について解説しました。
Jiteraとは、要件定義やデザインを指定するだけで、生成AIが自動でコード生成を行ってくれるシステムです。
Jiteraは設計から開発までをサポートしており、開発自動化による効率化が期待できます。
また、AIを活用することでプロジェクトの特性に合わせて柔軟にカスタマイズができるという特徴を持ち、どのようなシステムにも適用できる点もメリットです。
Jiteraを利用して開発を行う流れは以下のとおりです。
- プロジェクトを作成する
- 設計情報をインポートしてチケットを作成する
- データベース、ビジネスロジック、APIを設計する
- コード生成する
Jiteraは、開発者の負担を軽減し、よりスピーディーで効率的な開発を実現する強力なツールです。
Jiteraについて詳しく知りたい人は以下の公式サイトを参照してみましょう。
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