AWS認定 CLF-C02(クラウドプラクティショナー)とは、AWSの基本的な知識が問われる試験です。
AWSを使えるようになりたい!
まずはクラウドプラクティショナーの合格を目指そうかな。
と考えているあなたは、どのぐらい勉強したらよいのか気になりますよね。
結論から知りたいあなたのために、ズバリ紹介します。
クラウドプラクティショナーに合格するために必要な勉強時間は、約30時間です。
1日1時間勉強するとしたら、1か月程度の勉強期間を確保しましょう。
今回は、クラウドプラクティショナー合格に必要な勉強時間や勉強スケジュール、合格のポイントを徹底解説します。
私は、AWS未経験から、AWS CLFの1つ上のレベルである、AWS SAAに合格しています。
今回は私の経験談と他の方の合格体験記をもとに、クラウドプラクティショナーに合格するための勉強時間やポイントを紹介します。
- CLF合格に向けた勉強スケジュールを立てたい
- CLFに合格するためのポイントを知りたい
- そもそもCLFの難易度や合格率は?未経験でも合格できるか知りたい
というあなたはこの記事の内容を参考にしてみてください。
実際のサンプル問題も参考に、どんな問題が出題されるのかの具体例も交えて紹介するので、合格までの道のりのイメージを掴んでみましょう。
AWSクラウドプラクティショナーの概要
まずは、クラウドプラクティショナーの試験概要について紹介します。
AWS認定 CLF-C02(クラウドプラクティショナー)の試験概要は、以下のとおりです。
タイトル | 内容 |
---|---|
試験名 | AWS Certified Cloud Practitioner 試験 |
問題数 | 65問 |
合格基準 | 700/1000 |
試験費用 | 12,100円(税込み) |
受験方法 | オンラインもしくはピアソンVUEテストセンター |
クラウドプラクティショナーでは、AWSサービスの内容だけではなく、クラウドサービス全般に関する知識も問われます。
主な出題範囲は、以下のとおりです。
分野 | 詳細 | 出題割合 |
---|---|---|
クラウドのコンセプト | AWS クラウドの利点を定義する AWS クラウドの設計原則を特定する AWS クラウドへの移行の利点と戦略を理解する クラウドエコノミクスのコンセプトを理解する | 24% |
セキュリティとコンプライアンス | AWS の責任共有モデルを定義する AWS クラウドのセキュリティ、ガバナンス、およびコンプライアンスのコンセプトを理解する AWS アクセス管理機能を特定する セキュリティのためのコンポーネントとリソースを特定する | 30% |
クラウドテクノロジーとサービス | AWS クラウドでのデプロイと運用方法を定義する AWS のグローバルインフラストラクチャを定義する AWS のコンピューティングサービスを特定する AWS のデータベースサービスを特定する AWS のネットワークサービスを特定する AWS のストレージサービスを特定する AWS の人工知能および機械学習 (AI/ML) サービスと分析サービスを特定する その他の範囲内の AWS サービスカテゴリを特定する | 34% |
請求、料金、およびサポート | AWS の料金モデルを比較する 請求、予算、およびコスト管理のためのリソースを理解する AWS の技術リソースと AWS サポートのオプションを特定する | 12% |
試験の出題範囲や、サンプル問題については、CLFの試験ガイドをチェックしてみてください。
クラウドプラクティショナー合格に必要な知識とスキル
ここでは、AWSクラウドプラクティショナーに合格するために必要な知識やスキルについて紹介します。
前提知識としてクラウドやネットワークの知識があると有利
AWSクラウドプラクティショナーでは、AWSサービスの特徴に加えて、以下の点が問われます。
- クラウドの概念
- WebアプリケーションをAWSを使って構築する方法
- デプロイや監視といったシステムの運用をAWSを使って行う方法
たとえば、以下のような問題が出題されます。
- クラウドへの移行におけるメリットは何ですか?
- AWS内に仮想ネットワークを作るために使うサービスは何ですか?
- ユーザのアクションを監視するのに使うAWSのサービスは何ですか?
このため、AWSサービスの知識に加えて、クラウドやWebアプリケーション構築に関する一般的な用語を理解していると有利です。
ネットワークやストレージと聞いて、それが何をするものか分かればOKです。
IPAのITパスポートレベルの知識があると良いですね!
以下の用語を聞いて意味が分かるぐらいの前提知識は身に着けておきましょう。
- クラウド
- コンピューティング
- ストレージ
- ネットワーク
- データベース
合格するためにはAWSサービスの知識は必須
AWSクラウドプラクティショナーに合格するためには、AWSの主要なサービスに関する基本的な知識が必要です。
具体的には、以下のとおりです。
- AWSクラウドの基本概念
- セキュリティを高めるための情報収集やアクセス制御の方法
- AWSの各サービスを使ったインフラ構築や運用の方法
- AWSの料金設定
また、AWSのマネジメントコンソールやCLI(Command Line Interface)を使って、どうやってAWSの各サービスを利用するのかも掴んでおくとよいでしょう。
AWSクラウドプラクティショナーに合格するためのおすすめ参考書については、以下の記事で紹介しているので、参考にしてみてください。
クラウドプラクティショナーの難易度と合格率
ここでは、クラウドプラクティショナーの難易度や合格率について紹介します。
クラウドプラクティショナーの難易度や合格率については、以下の記事で紹介しています。
以下ではポイントのみ紹介します。
難易度はAWS認定の中では1番簡単
AWS試験は、以下の4つの難易度に分かれています。
難易度 | 名称 | 必要な経験レベル |
---|---|---|
低 | FOUNDATIONAL | 事前の経験は必要ない |
中 | ASSOCIATE | クラウドやオンプレミスでのIT経験があることが望ましい |
高 | PROFESSIONAL | 2年以上のAWSクラウドの経験があることが望ましい |
難 | SPECIALTY | 5年以上の実践的な経験があることが望ましい ※詳細は試験による |
クラウドプラクティショナーの難易度は、FOUNDATIONALです。
これからAWSを習得しようとしている人は、クラウドプラクティショナーの合格を目標に勉強しましょう。
合格率は発表されていない
AWSはAWSクラウドプラクティショナーの合格率を公表していません。
クラウドプラクティショナーも含め、すべてのAWS認定の合格率は公表されていないと覚えておきましょう。
しっかりと勉強すれば、AWS未経験からでも合格できる試験です。
この記事でも合格のポイントを紹介しているので、参考にしてみてください。
クラウドプラクティショナーに合格するために必要な勉強時間
それでは、本題です。
クラウドプラクティショナーに合格するために必要な勉強時間について紹介します。
勉強時間の目安は30時間、期間にすると1か月
クラウドプラクティショナーの合格体験記をもとに、クラウドプラクティショナーの合格に必要な勉強時間をまとめました。
クラウドプラクティショナーに合格するために必要な勉強時間は、約30時間です。
1日1時間勉強するとしたら、1か月程度の勉強期間を確保しましょう。
なかにはAWS未経験から1週間で合格した、という人もいました。
クラウドやネットワークの知識があり、集中して勉強できる人であれば、短期間でも合格できる試験です。
クラウドプラクティショナーの出題対象となっているAWSのサービスは、30種類以上あります。
各サービスの概要や特徴を理解しておくことで、上位認定を受けるときの基礎知識にもなります。
これからAWSを使えるようになりたいという人は、クラウドプラクティショナーの合格をきっかけに、さらなるスキルアップを目指しましょう。
クラウドプラクティショナー合格に向けたおすすめ勉強スケジュール
AWSクラウドプラクティショナーの合格に必要な勉強時間は、30時間だと紹介しました。
ここでは、実際の勉強スケジュールについて紹介します。
クラウドプラクティショナー合格に向けたおすすめ勉強スケジュールは以下のとおりです。
- ステップ1
15時間AWSの知識を身に着ける - ステップ2
15時間問題演習を通して知識を定着させる
それぞれについて詳しく紹介します。
AWSの知識を身に着ける(15時間)
まずは、AWSの公式リファレンスや市販の参考書を使用して、AWSの基礎知識を身につけましょう。
AWSの知識を身に着けるのにおすすめなのが、Udemyの「これだけでOK! AWS認定クラウドプラクティショナー試験突破講座」です。
AWS未経験でもこの講座を活用して合格できた、というクチコミも多いベストセラー講座です。
クラウドプラクティショナー合格に必要な知識を身に着けたい人は、ぜひ活用してみましょう。
問題演習を通して知識を定着させる(15時間)
AWSの基礎知識を身に着けたあとは、問題集や模擬試験を活用して知識を定着させましょう。
おすすめは、Udemyの【Udemy】この問題だけで合格可能!AWS 認定クラウドプラクティショナー 模擬試験問題集です。
とにかく問題演習がしたいという人は、ぜひ活用してみてください。
クラウドプラクティショナー合格のためのポイント
それでは、クラウドプラクティショナー合格のためのポイントを紹介します。
今回紹介するポイントは以下のとおりです。
クラウドプラクティショナー合格に向けて勉強を始める前に、しっかり押さえておきましょう。
- 勉強スケジュールを立てて計画的に勉強する
- 出題範囲や出題形式を理解しておく
- 参考書や問題集を最低2回は繰り返して知識を定着させる
- できればAWSの無料枠を使ってサービスを実際に試す
- 試験の予約や持ち物の確認も忘れずに!
以下では、それぞれについて詳しく紹介します。
勉強スケジュールを立てて計画的に勉強する
クラウドプラクティショナーに合格するためには、AWSのさまざまなサービスに関する知識が必要です。
おすすめの勉強スケジュールも参考に、いつまでに何をするのかしっかりスケジュールを立ててから勉強を開始しましょう。
また、勉強を開始したら、各サービスについて理解できたかどうかを確認しながら進めていきましょう。
出題範囲や出題形式を理解しておく
クラウドプラクティショナーの合格を目指すあなたは、出題範囲を事前に理解しておくことをおすすめします。
試験ガイドには試験に出題される内容が意外と細かく書かれています。
たとえば、「さまざまなネットワークセキュリティ機能があることを認識する」という内容に対しては、以下のような問題に答えられるかがポイントです。
- AWSが提供するネットワークセキュリティ機能としては何があるか?
- セキュリティグループ、ネットワーク ACL、AWSWAF など
- EC2インスタンスへのアクセス制限をするために使うサービスは何か?
- セキュリティグループ
- ネットワークACLのデフォルト設定はどうなっているか?
- すべてのトラフィックが許可されている
参考書や問題集を最低2回は繰り返して知識を定着させる
クラウドプラクティショナーに合格するためには、復習をしっかりと行い知識を定着させることが重要です。
問題集であれば最低でも7割、できれば8割~9割ぐらいの正解率になるまで繰り返し演習するのがおすすめです。
答えを覚えるのではなく、なぜその答えになるのかを覚えることで、問題の解き方が身に付きます。
知識が不足しているところは、AWSのドキュメントや解説サイトを見て理解を深めておきましょう。
クラウドプラクティショナー対策のおすすめ問題集については、以下の記事で紹介しています。
できればAWSの無料枠を使ってサービスを実際に試す
突然ですが、あなたがクラウドプラクティショナーに合格したいのはなぜですか?
クラウドプラクティショナーに合格して、AWSを使えるようになりたいからではないでしょうか。
正直に言えば、私は試験に合格したものの、いざAWSを使ってみると全然できなかったという経験があります。(IAMロールやセキュリティグループでつまずきました)
実際にAWSのサービスを触ってみることで、どのような設定項目があるのかのイメージもつきやすいです。
できればAWSの無料枠を使って、実際にサービスを試してみましょう。
試験の予約や持ち物の確認も忘れずに!
クラウドプラクティショナーを受験するときは、試験当日の準備も忘れずに行いましょう。
当日の持ち物については、以下の記事で紹介しています。
また、意外と侮れないポイントが、試験結果はすぐに表示されないというところです。
試験当日に不安を感じることがないよう、余裕を持って準備を行いましょう。
【徹底解説】AWS CLF試験の勉強時間と合格のポイント! まとめ
今回は、AWSクラウドプラクティショナー試験の勉強時間と合格のポイントを紹介しました。
クラウドプラクティショナーに合格するために必要な勉強時間は、約30時間です。
1日1時間勉強するとしたら、1か月程度の勉強期間を確保しましょう。
また、クラウドプラクティショナー合格のポイントは以下のとおりです。
- 勉強スケジュールを立てて計画的に勉強する
- 出題範囲や出題形式を理解しておく
- 参考書や問題集を最低2回は繰り返して知識を定着させる
- できればAWSの無料枠を使ってサービスを実際に試す
- 試験の予約や持ち物の確認も忘れずに!
AWSクラウドプラクティショナー試験の合格には、AWSのさまざまなサービスに関する知識が必要です。
計画的な勉強と試験対策を行うことで、AWSを使ったことがない人でも合格することができます。
勉強時間や勉強方法は人それぞれ異なりますが、この記事で紹介したポイントを参考に、効率的な勉強と対策を行って合格を目指しましょう。
クラウドプラクティショナーの勉強方法やスケジュールについては、以下の記事でも紹介しているのであわせてチェックしてみてください。
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