基本情報技術者試験はIPAが主催する国家試験です。
IT系の企業に就職したい人や、情報系の大学で学んでいる人は名前を聞いたことがある人も多いでしょう。
それでは、IT系の企業で働く上で基本情報技術者試験は取得したほうが良いのでしょうか。
今回は、基本情報技術者試験の資格を取得する必要性やメリットを紹介します。
エンジニア歴10年以上の現役エンジニアの目線で解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
基本情報技術者試験の資格は必要?
基本情報技術者試験の資格は必要かどうか、ズバリ回答します。
IT系の企業で働く上で、基本情報技術者試験の資格は必須ではありません。
基本情報技術者試験の資格を持っていなくても優れたエンジニアは、多くいます。
逆に、基本情報技術者試験の資格を持っているからといって、優れたエンジニアとして周りから認められるわけではないということも覚えておきましょう。
なぜなら、基本情報技術者試験で問われる問題は、エンジニアとしての技術的な知識は少ないからです。
基本情報技術者試験で問われる知識は、システム開発の概念的な内容で具体的な方法は別途勉強が必要です。
例えば、基本情報技術者試験では、以下のような問題が出題されます。
- クラウドとは何か
- Javaを使った基本的なプログラミング問題
- アジャイル開発やDevOpsとは何か
しかし、実際にエンジニアに求められる知識は、もう少し具体的な内容です。
例えば以下のようなものになります。
- AWSやAzureのようなクラウドを構築する方法
- JavaやPythonを使ってシステムを構築する方法
- アジャイル開発やDevOpsで使うツールについて
このため、基本情報技術者試験の資格はITエンジニアにとって必須の資格ではなく、持っていなくても優れたエンジニアにはなれます。
それでは、基本情報技術者試験の資格を取るメリットはないのでしょうか。
次では、基本情報技術者試験の資格を取るメリットについて紹介します。
基本情報技術者試験の資格を取るメリットは?
基本情報技術者試験の資格は、ITエンジニアにとって必須ではないと紹介しました。
それでは、基本情報技術者試験の資格は持っていても意味がないのでしょうか。
そんなことはありません。
基本情報技術者試験の資格は、ITシステムを開発する上で必要な基礎知識が一通り身についていることを証明するものです。
先ほど紹介したように、クラウド、プログラミング、開発手法など、実際のエンジニアに求められる技術知識は基本情報技術者試験で問われる内容よりも高度です。
クラウドの優れたエンジニアになりたい人であれば、基本情報技術者試験で問われる内容よりも、高度な内容を理解する必要があります。
しかし、クラウドの優れたエンジニアだからといって、プログラミングや開発手法といった他の分野の知識がなくてもよいわけではありません。
基本情報技術者試験の資格を取得することで、IT業界でエンジニアとして生きていく上での常識を身に着けることができます。
基本情報技術者試験の資格は必要?取得するメリットは?まとめ
今回は基本情報技術者試験の資格は必要かどうかと、取得するメリットについて紹介しました。
基本情報技術者試験の資格は、ITエンジニアにとって必須ではありません。
しかし、基本情報技術者試験の資格を取得することで、IT業界でエンジニアとして生きていく上での常識を身に着けることができます。
私自身、基本情報技術者試験の資格は取得しています。
そして、基本情報技術者試験のために勉強した内容は、今でもシステム開発する上で役に立ってます。
これからIT業界でエンジニアとして活躍したいと考えているあなたは、まず、基本情報技術者試験にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
基本情報技術者試験の学習をとおして、ITエンジニアとしての常識を身につけましょう。
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