基本情報技術者試験も、応用情報技術者試験もIPAが主催する情報技術者試験の一つです。
基本、応用という名前のとおり、応用情報技術者試験のほうが難しいのですが、基本情報技術者試験に合格しないと応用情報技術者試験を受験できないということはありません。
- 基本情報技術者試験と応用情報技術者試験の難易度はどのぐらい違うの?
- 基本情報技術者試験に合格しても意味がない?
- 応用情報技術者試験から受験してもよい?
と気になっているあなたのために、基本情報技術者試験と応用情報技術者試験の違いについて紹介します。
資格試験は一つ合格するために、試験対策や試験費用など時間もお金もかかります。

エンジニア
最終的には、応用情報技術者試験の合格を目指しているけれど、
基本情報技術者試験から受験したほうがよいのかな?
と、なるべく無駄な試験は受けたくないですよね。
今回は現役SEでどちらの資格も取得している私が、応用情報技術者試験から受験してもいいのかどうかについても解説します。
基本情報技術者試験と応用情報技術者試験の難易度の違いは?
それではまずは、基本情報技術者試験と応用情報技術者試験の難易度の違いについて紹介します。
- 午前試験はどちらも選択式であり、試験範囲も同じ。応用情報のほうがやや難しい
- 午後試験は応用情報は記述式、試験範囲も異なる
それぞれについて詳しく説明します。
なお、各試験の要綱については、以下のIPAのサイトを参考にまとめました。
最新の情報や詳細な情報は、IPAのサイトを参照してください。
午前試験はどちらも選択式
基本情報技術者試験と応用情報技術者試験の午前試験の概要は以下のとおりです。
試験名 | 試験時間 | 出題形式 | 問題数 | 合格基準 | 試験範囲 |
基本情報技術者試験 | 150分 | 四肢択一 | 80問 | 60点 | テクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系 |
応用情報技術者試験 | 150分 | 四肢択一 | 80問 | 60点 | テクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系 |
上記の表を見ても分かるとおり、基本情報技術者試験と応用情報技術者試験の午前試験の概要は、まったく同じです。
唯一の違いは、難易度です。
基本情報技術者試験と応用情報技術者試験の午前試験の試験範囲は同じですが、問われる内容が応用情報技術者試験のほうが難しいと覚えておきましょう。
なお、両試験の試験範囲は同じであるため、基本情報技術者試験で勉強した午前試験の知識は、応用情報技術者試験の午前試験対策に活かせます。
基本情報技術者試験と応用情報技術者試験の両方にチャレンジする人は、基本情報技術者試験の勉強内容を忘れないうちに、応用情報技術者試験にチャレンジすることをおすすめします。
ちなみに、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験の午前試験対策については、のちほど紹介するので参考にしてみてください。
午後試験は応用情報は記述式、試験範囲も異なる
基本情報技術者試験と応用情報技術者試験の午後試験の概要は以下のとおりです。
試験名 | 試験時間 | 出題形式 | 問題数 | 合格基準 | 試験範囲 |
基本情報技術者試験 | 150分 | 多肢選択式 | 11問中5問選択 | 60点 | コンピュータシステム、情報セキュリティ、データ構造及びアルゴリズム、ソフトウェア設計・開発、マネジメント、ストラテジ |
応用情報技術者試験 | 150分 | 記述式 | 11問中5問選択 | 60点 | 経営戦略、情報戦略、戦略立案・コンサルティング、システムアーキテクチャ、サービスマネジメント、プロジェクトマネジメント、ネットワーク、データベース、組込みシステム開発、情報システム開発、プログラミング、情報セキュリティ、システム監査 |
午後問題は、応用情報技術者試験は記述式になる上に、試験範囲も異なります。
ただ、試験範囲として被っている部分もあるため、午前試験同様に、基本情報技術者試験で学んだ知識は、応用情報技術者試験にも活かせます。
また、応用情報技術者試験のほうが難易度は高くなりますが、試験対策としてやることは同じです。
午後試験の勉強方法については、のちほど紹介するのでぜひチェックしてみてください。
基本情報技術者試験の難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
応用情報技術者試験の難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
応用情報技術者試験から受けてもよい?
ここまで、基本情報技術者試験と応用情報技術者試験の違いについて説明しました。

エンジニア
結局、応用情報技術者試験から受けてもよいの?
という疑問にお答えします。
基本情報技術者試験と応用情報技術者試験の受験のポイントは以下のとおりです。
- ITについて勉強してみたい人は、基本情報技術者試験がおすすめ
- SEとしてITを専門にしていきたいという人は、応用情報技術者試験から受験してもよい
つまり、あなたのレベルや目標によっては、応用情報技術者試験からチャレンジしても問題ありません。
ただ、基本情報技術者試験も、応用情報技術者試験も、ITに関する専門的な知識が問われる試験です。
つまり、普段パソコンを使っていて自然と身につくITリテラシーレベルの知識では、太刀打ちできません。
このため、IT業界での業務経験がない人や、ITについて勉強してみたいという人は、まずは基本情報技術者試験からチャレンジすることをおすすめします。

基本情報技術者試験に合格して、次のステップを目指したいと思ったら応用情報技術者試験にもチャレンジしてみましょう。
逆に、SEとして業務経験がある人は、業務をとおして得た知識が活かせる試験でもあります。
SEとして3年程度業務経験がある人や、会社から応用情報技術者試験の取得を推奨されている人は、応用情報技術者試験から受験してもOKです。

あなたのレベルや目標に合わせて受験する試験を選択してみましょう。
基本情報と応用情報の違いは?応用情報から受けてもよい? まとめ
今回は基本情報技術者試験と応用情報技術者試験の違いや、どちらの試験を受けるべきかについて解説しました。
基本情報技術者試験と応用情報技術者試験の違いは以下のとおりです。
- 午前試験はどちらも選択式であり、試験範囲も同じ。応用情報のほうがやや難しい
- 午後試験は応用情報は記述式、試験範囲も異なる
ざっくりいえば、基本情報技術者試験と応用情報技術者試験の大きな違いは、難易度です。
基本情報技術者試験と応用情報技術者試験では一部の試験範囲は被っているものの、出題される問題の難易度が変わります。
応用情報技術者試験のほうが、より深い内容が出題されるということを覚えておきましょう。
なお、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験の勉強方法については、以下の記事を参考にしてみてください。
また、基本情報技術者試験と応用情報技術者試験のどちらを受験すればよいかのポイントは、以下のとおりです。
- ITについて勉強してみたい人は、基本情報技術者試験がおすすめ
- SEとしてITを専門にしていきたいという人は、応用情報技術者試験から受験してもよい
基本情報技術者試験も応用情報技術者試験も、イチから勉強するには覚えることが多いという点は共通しています。
ただ、必ずしも基本情報技術者試験に合格してから応用情報技術者試験を受験しなければならないということはありません。
人によっては、いきなり応用情報技術者試験を受験するパターンもあり得ます。
あなたのレベルや目標に合わせて受験する試験を選択してみましょう。
ちなみに、SEとしてITを専門にしていきたいという人は、応用情報技術者試験レベルの知識を身に着けておくと、後々の業務で活かせておすすめです。
応用情報技術者試験は昇格条件になっている会社もあるので、IT系の企業で活躍したい人はぜひチャレンジしてみましょう。
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